難消化性デキストリンの作用・副作用
整腸作用
・便秘改善
便秘を改善することで知られている食物繊維、もちろん難消化性デキストリンも食物繊維の一種ですので、便秘改善に役立ちます。また、難消化性デキストリンを1日5gまたは10g摂取することで、排便回数と糞便量が増加した結果が得られています。
・軟便(下痢)の改善
軟便(下痢)の方が水分を抱えこみ保持する性質がある難消化性デキストリンを摂取すると、水状や泥状の軟便(下痢)が改善することが報告されています。
腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増やすことで腸内環境を整え、便秘だけでなく下痢も改善する作用があります。
糖の吸収の遅延作用
難消化性デキストリンは、食事とともに摂取することで体内でブドウ糖に分解される炭水化物(糖質)が多い場合でも糖の吸収スピードを遅延し、食後の血糖上昇やインスリン分泌を穏やかにします。
脂肪の吸収の遅延作用
難消化性デキストリンは、食事とともに摂取すると、食事に含まれる脂質が多い場合でも脂質の吸収スピードを遅延し、食後の中性脂肪の上昇を抑制します。
内蔵脂肪の低減作用
難消化性デキストリンは、食事とともに摂取すると、メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満に高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つ以上を合併した状態)の元凶となる 内蔵脂肪の減少が確認されています。
中性脂肪・コレステロールの低減作用
難消化性デキストリンは、食事とともに摂取すると、中性脂肪と総コレステロールの低下が確認されています。
ミネラルの吸収促進作用
これまでミネラル吸収を阻害するとされていた食物繊維ですが、難消化性デキストリンの動物実験では、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛の吸収を促進することが確認されています。また、ヘモグロビン値が低値の女子大生が難消化性デキストリンを摂取したところ、ヘモグロビン値が上昇し改善が認められました。
難消化性デキストリンの副作用
難消化性デキストリンの副作用は、大量に摂取した場合
①お腹が緩む可能性があります。※腸内の水分量が整わなくなる。
②便秘になる可能性があります。※水溶性食物繊維が善玉菌の活性化と同時に悪玉菌の増殖を伴います。
その他、副作用は見つかっておらず、一日の許容摂取量(ADI)の定められていない、安全な食品素材です。
日本の消費者庁や米国食品医薬品局に認められた安全性の高い機能性食品素材です。