食物繊維とは?
「食物繊維」とは、「人間の消化酵素で分解できない難消化性成分の総称」で、以前は栄養素とならないため不要とされていましたが、1970年頃から進んだ研究により、生活習慣病の予防に効果があることが解明され、現在では「第六の栄養素」と呼ばれるほど重要視されています。
食物繊維の種類と特性
「食物繊維」には、大きく分けて、水に溶ける水溶性と、水に溶けにくい不溶性の2種類があります。
① 水溶性食物繊維(水に溶ける):セルロースなど
・ ヌルヌル、ネバネバで粘度が高いものと、粘度の低いものがある。
・ 食後の血糖値やインスリンの上昇を抑制する。
・ コレステロール濃度の上昇を抑制する。
・ 腸内環境を改善する。
② 不溶性食物繊維(水に溶けない):ペクチン、ガムなど
・ ザラザラ、ボソボソとしている。
・ 保水性が高く、膨潤して嵩が増す。
・ 腸を刺激して便通を促す。
・ 有害物質を吸着し、体外排泄を促進する。
体に必要な食物繊維
「食物繊維」は、消化・吸収されないため、栄養素とならないため不要と考えられていました。しかし、研究が進められた結果、様々な生理作用を持つことが分かり、現在では「第六の栄養素」を呼ばれるほど重要視されています。
三大栄養素:糖質、脂質、タンパク質
五大栄養素:糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル
六大栄養素:糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維