難消化性デキストリンとは?
「難消化性デキストリン」とは、天然のでんぷんを焙焼しアミラーゼで加水分解したものを取り除き分解されなかった「難消化性」の部分を精製した水溶性の食物繊維です。
食物繊維の役割が重視されるようになった傍らで、食生活が変化したことによる弊害の一つとなる、食物繊維不足を補う目的で作られました。
日本国内で販売されている特定保健用食品(トクホ)のおよそ30%に採用されている機能性食品素材で、
食事とともに摂取すると、
①整腸作用
②食後血糖値の上昇抑制作用
③食後中性脂肪の上昇抑制作用
の3つの作用があり、トクホの効果として表示することも認められています。
※特定保健用食品(トクホ)とは?
体調を整える働きのある成分を加えた食品で、その効果と安全性を医学・栄養学的に証明し、保健の用途・効果の表示を消費者庁長官が許可した食品です。
難消化性デキストリンの安全性
一日の許容摂取量(ADI)の定められていない、安全な食品素材です。日本の消費者庁や米国食品医薬品局に認められた安全性の高い機能性食品素材です。
インスリンや血糖降下薬などの薬剤による血糖値の急降下によって、低血糖が原因のめまいや昏睡状態といった危険な症状を引き起こす可能性がありますが、難消化性デキストリンの摂取により低血糖になることはありません。
難消化性デキストリンによる血糖値の下降においては、このような危険性はないとされていますが、インスリンや血糖降下薬などの薬剤を併用した場合に、血糖値の上昇が予想より低くなる可能性はあります。
難消化性デキストリンの働き
① 整腸作用
② 糖の吸収の遅延作用
③ 脂肪の吸収の遅延作用
④ 内蔵脂肪の低減作用
⑤ 中性脂肪・コレステロールの低減作用
⑥ ミネラルの吸収促進作用